研究報告Report

味覚・嗅覚・栄養のメディア化による食の再構築


Journal: エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2025論文集

Volume:2025

Pages:143-148

Source URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/record/2003666/


Published:

Publisher:情報処理学会


Keywords:味覚メディア / 嗅覚メディア / 栄養メディア


Abstract

本稿では,味覚・嗅覚・栄養を,記録・編集・再生可能なメディアとして捉え直し,食をプログラム可能な表現領域へ拡張する考えを述べる.個別化する健康需要,多様化する嗜好,地球規模の持続可能性への要請を背景に,食のあり方を再考し,時空を超えて味を共有するテレイート,個人ごとに栄養を自動調整する栄養メディア,探求プロセス自体を豊かにするパーソナライゼーションについて,その技術とフィロソフィーを述べる.これらを統合し,あらゆる人々が食の創造者となる未来のプラットフォーム「DFW(Digital Food Workstation)」構想を提示する.最後に,これらの技術体系が導くビジョンとして,ガス発酵や人工光合成などを家庭内デバイスに統合し,食材そのものを自給する「究極の調味家電」の構想を描き,持続可能な循環型食料体系への道筋を示す.