予稿集Proceeding

Oral Mirage:口内送気で飲食物の存在感を幻出させる試み


Journal: エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2026論文集

Volume:2026

Pages:483-488

Source URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/records/2011397


Published:

Publisher:情報処理学会


Keywords:風 / 空気圧 / 口内触覚デバイス


Abstract

本研究では,複数の送気口から提示する空気の強度,位置,タイミングを制御し,実物を伴わずに飲食物の触覚的な存在感を口腔内へ提示するデバイスOralMirageを提案する.本稿では,Oral Mirageの設計方針,システム構成,口内提示部,および空気刺激パターンを示し,2名の参加者を対象とした予備的な知覚評価を行った.その結果,全点同時提示パターンでは,面状の広がりに近い印象が得られた.また,開口径2mmの条件では,開口径4mmの条件と比較して各刺激位置が点として知覚されやすいとの報告が得られた一方,出力を強くすると面状の刺激として知覚される傾向がみられた.ランダムパルス,周辺強調および周辺交互提示は,いずれの開口径でも明確には知覚されにくかった.本研究は,口内送気による飲食物の触覚的な存在感提示の可能性と,その実現に向けた課題を示す.